成長期のスポーツ障害を徹底解明!~なぜ、今、その痛みが起こるのか?~
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成長期のスポーツ障害を徹底解明!~なぜ、今、その痛みが起こるのか?~

スポーツに打ち込むお子さんにとって、練習中の「痛み」は避けて通れない課題のように感じるかもしれません。「成長期だから仕方ない」「頑張っている証拠」と、痛みを我慢してしまうケースも少なくありません。しかし、その痛み、もしかしたら「成長期のスポーツ障害」かもしれません。

成長期のスポーツ障害は、文字通り「成長期」のお子さんの身体に特有のスポーツによるケガや不調を指します。大人とは異なるお子さんの身体の特性を理解することが、痛みの原因を知り、適切に対処するために非常に重要です。

今回は、柔道整復師の視点から、成長期のスポーツ障害がなぜ起こるのか、そのメカニズムと代表的な障害についてを詳しく解説していきます。施術前後の動画をこちらでご覧ください

 

1. なぜ成長期の子どもはスポーツ障害になりやすいの?〜大人とは違う、デリケートな身体の仕組み〜

成長期のお子さんの身体は、大人とは異なるいくつかの特性を持っています。これらの特性が、スポーツ障害のリスクを高める要因となります。

(1) 骨の成長と「骨端線(成長軟骨)」の存在

お子さんの骨は、手足の骨の端にある**「骨端線(こったんせん)」と呼ばれる成長軟骨(せいちょうなんこつ)**の部分で縦に伸びて成長します。この骨端線は、まだ軟骨でできているため、大人の骨よりも強度が弱く、外部からの力や繰り返し加わるストレスに非常にデリケートです。

スポーツによるジャンプやランニング、投球などの動作で筋肉や腱が骨を引っ張る力が繰り返し加わると、この弱い骨端線に過剰な負担がかかり、炎症や損傷がおこりやすくなります。これが、成長期特有のスポーツ障害の最大の原因となります。骨の成長が止まり、骨端線が完全に硬い骨になる(骨癒合する)と、これらの障害は起こらなくなります。

(2) 骨の成長と筋肉・腱の成長のアンバランス

お子さんの身長が急激に伸びる「成長スパート」の時期には、骨の伸びに筋肉や県の成長が追いつかないことがあります。結果として、筋肉や腱が相対的に硬く、短くなり、柔軟性が低下します。

この状態で運動を続けると、関節の動きが悪くなったり、筋肉や腱が骨の付着部を強く引っ張ったりして、より大きな負担が集中しやすくなります。これが、シンスプリントやオスグッド病などの発生につながるメカニカルストレスとなります。

(3) 神経系の未熟性と身体の使い方の問題

成長期のお子さんは、身体の大きさや重心の位置が常に変化しているため、それに合わせて身体の使い方(運動の協調性)を調整していく段階にあります。また、神経系の発達も途上です。

このため、大人と比較して非効率なフォームで運動をしたり、特定の部位に負担が集中するような癖があったりすることがあります。さらに、疲労の蓄積に気づきにくかったり、我慢して無理をしてしまったりすることも、障害のリスクを高める要因となります。

(4) 過度な練習量(オーバーユース)

「もっとうまくなりたい」「レギュラーになりたい」という気持ちから、お子さん自身が頑張りすぎてしまったり、指導者や保護者の方が意図せず過剰な練習量を課してしまったりするケースがあります。

成長期のデリケートな身体に、その子の成長段階や能力に見合わない過度な練習(オーバーユース)を続けることは、上記のような身体の特性と相まって、スポーツ障害を発生させる最も大きな要因となります。適切な休息なくしては、身体は回復し、成長することはできません。

 



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